【リハビリ評価事例】膝の痛みが減ってきたので歩行器で歩きたい

情報

 東京都杉並区の介護付有料老人ホームから評価のご依頼のあった女性入居者の事例をご紹介します。「理学療法士のK.Nです。本日は、すでに何度か評価を実施し、顔なじみになっている女性入居者さんの居室を3か月ぶりに訪問しました。」

【理学療法士(PT)】

寝返りや起き上がり、歩行などといった、日常生活を送る上で欠かすことのできない基本的な動作の獲得・回復を目的としたリハビリテーションを行うリハビリの専門職です。

【作業療法士(OT)】

トイレ、入浴の動作や着替えの動作などといった、応用的な作業や活動を積み上げていくリハビリテーションを得意とするリハビリの専門職です。

主訴/評価

訪問時ベッドで横になっていらっしゃいましたが、すぐに起き上がり対応してくださいました。久々のご訪問を喜んで下さり、こちらも大変嬉しかったです。「歩行器を使って歩けるようになりたい」とのことでした。「2、3ヶ月くらいでできるようになるかしら」と、非常に前向きな発言もありました。     

体調も徐々に回復しているご様子で、右膝の痛みは軽減しており、たちあがって少し足踏みができたり、手すりを掴んで立ち上がれたり、できることが増えていました。ご本人も歩きたいとおっしゃっているので、この調子で痛みなく筋力がつけられると良いかと思われました。

問題点

ご本人の歩行の希望は強いですが、現時点では筋力はまだ不十分と考えられました。

身体機能改善のアドバイス

まずは、「お一人で立ち上がること」を目標に、これまでご提案したリハビリメニューを継続していただくようお願いしました。幸いに、膝関節の痛みも軽減しているようなので、この調子で筋力強化できるとよいと思われました。             

環境のアドバイス

イスや車いすの立ち上がりには介助を要されています。座面の高さを変えることはできないので、まずはベッドから車いずに移動する時には都度ベッドの高さを上げ、ご自身で移乗できるように毎回練習することをおすすめしました。

介助のアドバイス

立ち上がれそうなときには、介助なくてもご自身で立ち上がれるように見守れれば良い旨、アドバイスしました。もう一つのポイントとして、浅く座り、体幹を前傾させることを意識することをお伝えしました。

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