リハビリが充実した介護施設をお探しの方へ
親御さんのために介護施設をお探しのご家族の中に、エリアや月額費用の観点だけではなく、施設(有料老人ホーム、高齢者住宅)が提供するリハビリの内容や質を重視される方が増えています。
一方、多くの介護施設のパンフレットやホームページに「リハビリが充実」と謳われています。 こうした施設が提供するリハビリとは、どのようなものでしょうか。集団で行う体操を指している場合もあれば、専用の部屋で医療系資格者がマンツーマンで行う訓練の場合もあります。また、施設職員が、日常生活の中で歩行に寄り添うことをリハビリと呼んでいることもあります。施設によってリハビリの定義がばらばらなのです。
また、入居するご本人やご家族がイメージされているリハビリにもばらつきがあります。関節の動きや痛みの改善を目的としたマッサージを期待されていることもあれば、いわゆる筋トレのような個別トレーニングを求められていることもあります。
このように、施設側と入居者側の双方のリハビリに対する定義や理解が一定ではない中、「リハビリが充実」という曖昧な言葉がひとり歩きし、介護施設選びにおける選択の軸となっているとは言い難い状況です。 リハビリ資格者の有無や集団体操・アクティビティの頻度といった点に目を奪われがちです。一方で、リハビリ職と介護職が連携し、適切な介助量となるように介助量を調整しているか、体の不自由があったとしても安心して生活ができるよう環境や介助方法を継続的に見直しているかといった点は見落とされがちです。
リハビリを重視して施設を探される際の着眼点をご提供したいと思い、本サイトを開設しました。
私たちは、リハビリ専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)約700名が登録するチームです。首都圏を中心に、こうした資格者を価格やコンセプトの異なる様々な施設に派遣し、入居者の身体機能を評価する業務を請け負っています。評価回数は延べ5,000回を超え、施設に対し、身体機能改善、環境、介助方法の3つの視点から継続してアドバイスを行っています。この業務を通して、各社各施設のリハビリに対する方針の違いや内情を十分に把握しています。 全て介助してしまい移動は全て車いすで生活機能や身体能力がどんどん低下していく施設もあれば、リハビリ職と介護職がうまく連携しながら入居者の身体機能を長期間にわたり維持している施設があります。
本サイトでは、PT、OT、STとよばれるリハビリ専門職が施設にて実際に行った評価とアドバイスを公開いたします。 実例を通して、「入居者の自立を促すために施設ができること」をご家族の皆様に知っていただくことが目的です。 入居をご検討中の施設が、どの程度リハビリに積極的であり、自立支援の考えを大切にしているかを判断するためのヒントをご提供できれば幸いです。
ひとりでも多くの方が、その人らしい生活ができる施設を選択されることを願ってやみません。