【リハビリ評価事例】 車いすのつけ方に問題あり

情報

 東京都世田谷区の介護付有料老人ホームからご依頼のあった男性入居者の評価事例をご紹介します。

「理学療法士のA.Kです。本日は、入居から日が浅い方の2回目の評価を3か月ぶりに行いました。」

【理学療法士(PT)】

寝返りや起き上がり、歩行などといった、日常生活を送る上で欠かすことのできない基本的な動作の獲得・回復を目的としたリハビリテーションを行うリハビリの専門職です。

【作業療法士(OT)】

トイレ、入浴の動作や着替えの動作などといった、応用的な作業や活動を積み上げていくリハビリテーションを得意とするリハビリの専門職です。

 

入居者の主訴

大柄な体型の方で、左麻痺があり、左足にプラスチック装具を使用されています。

コミュニケーションは以前と変わらず良好で、2,3歩であれば足を動かすことができるため移乗(ベッドから車いす、車いすから便座などへの乗り移り)は引き続きご自身にて可能でした。

ただ最近、トイレの便座に移るときやベッドから起き上がるとき、足が引っ掛かることがあることを気にされていました。

介助方法アドバイス

居室にて、トイレ移乗を確認させて頂いたところ、車いすの付け方がトイレに対して直角であることが問題であったため、まずはトイレに対して車いすを斜めにつけることをお伝えし、目印となるマーキングテープを貼りました。

身体改善アドバイス

身体機能の維持向上の観点からは、「車いすを利用しながらでクイックルワイパーで居室を掃除する動作」が、股関節周囲や体幹周囲の筋力強化・関節可動域をひろげる運動となり、移乗動作や装具を脱ぎ履ぎする動作に繋がります。

クイックルワイパーで居室をご自身で掃除することを継続するよう、ご本人と施設職員さんに伝えました。

環境改善アドバイス

タンスやテレビ、冷蔵庫の位置が悪かったので修正し、タンスの下段がご自身にて届くように環境整備しました。

その他アドバイス

トイレに対して車いすを斜めにつけることで、トイレ動作の際、ズボンや下着を上げる介助がしやすくなるので、介助の面でも有効であることをお伝えしました。

 

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