【リハビリ評価事例】後ろにのけぞることが多い

情報

 東京都渋谷区の介護付有料老人ホームから評価のご依頼のあった男性入居者の事例をご紹介します。「理学療法士のS.Kです。本日は、6か月ぶりに男性入居者さんの居室を訪問し、評価を行いました。」

【理学療法士(PT)】

寝返りや起き上がり、歩行などといった、日常生活を送る上で欠かすことのできない基本的な動作の獲得・回復を目的としたリハビリテーションを行うリハビリの専門職です。

【作業療法士(OT)】

トイレ、入浴の動作や着替えの動作などといった、応用的な作業や活動を積み上げていくリハビリテーションを得意とするリハビリの専門職です。

主訴/評価

「はいはい、歩きますよ。」と少々投げやりな感じでしたが、定期的な評価にご協力くださいました。

まっすぐ立った状態でのバランスは介助が必要で、後方重心になりやすく、座った状態でのバランスは何か支持物があれば可能でした。セーフティウォーカーでの歩行は、足を交互に出してご自身の力で前に進むことができました。食事の時に自らコップを持ち、飲む様子も見られました。

以前の評価時(6か月前)と比べ、座っている時に後方にもたれやすく、立位になっても後方に倒れやすくなっていました。まっすぐに立った姿勢を保持できる時間も短くなっていました。

問題点

身体を前方にかがむことが少なく、後ろにのけぞることが多いです。セーフティウォーカーでの歩行時にも身体が後方に傾き、骨盤が後傾する(後ろに倒れる)とサドルから転落する可能性があるので注意が必要です。

身体機能改善のアドバイス

立ち上がる時は、なるべく前かがみになるようにすると機能維持に良いとアドバイスしました。

環境のアドバイス

車いすの背もたれの張りを少し強くして、後ろにたわみにくく調整しました。

深く座ってのけぞらない姿勢が取れると良いかとお伝えしました。

介助のアドバイス

まっすぐに立った姿勢や何かに乗り移るときが足の筋力を発揮する良いタイミングです。

こまめに声をかけながら、前屈前傾を促して、立ったり、乗り移りができると良いことを説明しました。車いすでは、浅く座るとこれまでよりも前方にずり落ちやすいので、必ず深く座るようお願いしました。

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