【リハビリ評価事例】足首の関節が動きにくく痛みもあって歩けない

情報

 東京都武蔵野市の介護付有料老人ホームから評価のご依頼のあった女性入居者の事例をご紹介します。「理学療法士のM.Hです。本日は、3か月ぶりに女性入居者さんの居室を訪問し、評価を行いました。」

【理学療法士(PT)】

寝返りや起き上がり、歩行などといった、日常生活を送る上で欠かすことのできない基本的な動作の獲得・回復を目的としたリハビリテーションを行うリハビリの専門職です。

【作業療法士(OT)】

トイレ、入浴の動作や着替えの動作などといった、応用的な作業や活動を積み上げていくリハビリテーションを得意とするリハビリの専門職です。

主訴/評価

歩きたいけどすぐに足が痛くなり歩けない。施設職員さんからも関節が硬いから歩くことは難しいと言われたけれど、歩けないと子供たちが外出させられないと言っているので何とかできないかとの相談がありました。

評価を行うと、両足とも特に足首の関節が確かに動きにくく、膝も伸ばしにくいです。そのため短時間立つだけでもふくらはぎに痛みを生じ、かなり大変なご様子でした。シルバーカーは昨年11月に使用していたものと同型で、手にかなり頼って歩いているため、非効率ですし、すぐに疲れることもあり、ゆっくりな歩行となっていました。

問題点

股関節、膝関節、足関節可動域制限及び痛みがあり、全身の筋柔軟性および足の筋力低下が顕著でした。歩行や立ち上がる機会が少ないことも問題だと考えられました。

身体機能改善のアドバイス

現時点で施設内での歩行は、痛みに配慮すると実施内容を限定するほうがよく、生活場面ではかなりの配慮が必要です。背中の柔軟性も低下しており、歩行時の重心移動が難しいことから、まずはご本人も気にされている起居動作(主に寝返り、起き上がり、立ち上がり、座るなど、姿勢変換のための動作)を自分で行っていくことをお勧めしました。

環境のアドバイス

足関節の制限は補高靴も一つの対処方法と考えられるため、主治医や通所先のリハビリテーション職員様へのご相談を提案しました。

介助のアドバイス

起居ですが、手すりを持てない使えない場合は、そもそも寝る際の位置が悪いため生じます。しっかり頭側に近づいてからベッドに寝ることをお伝えしました。また、足の位置に注意し、しっかり左向きになってから起き上がるように、頭を左膝に近づけること、左手で敷布団をしっかり押し込み体を起こすように声をかけてすることもアドバイスしました。座っても容易に倒れて寝やすいため、起き上がれたのちは、右手を右側につけるような声かけも有効であることを説明しました。

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